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アルミパイプの溶接が難しい理由|行う場合の3つのポイントを解説

アルミニウム

2023.11.2

アルミパイプの溶接はかなり難しいとされています。これは、アルミの特性に加えてパイプの形状が大きく影響しているからです。

そのため、普段から溶接をし慣れている場合でも、ダマになったり溶け落ちたりする可能性が高いです。

 

この記事では、アルミパイプの溶接のポイントについてまとめました。具体的な注意点を解説しましたので、溶接をする場合は事前にご覧ください。

 

 

アルミパイプの溶接が難しい理由

 

基本的にアルミは溶接が難しい金属とされています。それは、アルミの溶融点が低いことや、表面が酸化皮膜に覆われていることが原因です。

加えて、アルミパイプになると、次の2つも溶接を難しくする要因となります。

 

  • 形が円形
  • パイプの厚みが薄い

 

接合部が平面であれば溶接はしやすいですが、パイプは丸みがあるためその点で作業が難しくなります。また、パイプによってはアルミの厚みがかなり薄く、接合を進める間に溶け落ちて穴が開くケースもあるのです。

 

 

アルミパイプを溶接する場合のポイント

 

アルミパイプを溶接する場合は、次の3つをポイントとして押さえておくことが大切です。

 

  • 交流のティグ溶接機を使用する
  • トーチは動かさない
  • 溶接棒のタイミングに気をつける

 

交流のティグ溶接機を使用する

 

アルミの表面は酸化皮膜で覆われています。この皮膜は、アルミの溶融点より高いため、これを除去しないと溶接が難しいです。

 

そのため、クリーニング作用のある交流のティグ溶接機を使いましょう。これであれば、酸化皮膜を除去してくれるため、質の高い溶接が可能になります。

 

 

トーチは動かさない

 

パイプは丸みを帯びているため、トーチの角度を変えながら溶接しなければいけません。ですが、トーチを動かすと接合部との距離が変わるので、アルミパイプを動かして溶接をしましょう。

 

1番いいのはポジショナーを使用することです。取り付けたパイプが回転して、トーチを動かさなくても接合ができます。

ポジショナーがない場合は、アルミパイプをV字の治具で固定して、手で回しながら溶接するとトーチを動かさずに済みます。

 

 

溶接棒のタイミングに気をつける

 

アルミは酸化皮膜で覆われている分、溶け込みが進みにくい金属です。そのため、いつも通りに作業をすると、溶接棒だけが先に溶けてしまいダマになってしまいます。

 

まずはアルミパイプにプールができるまで待ち、母材が溶けてから溶接棒を入れましょう。ただし、薄いアルミパイプは穴が開く可能性も高いので、十分気をつけて作業を進めなくてはいけません。

 

以上です。株式会社新進では、アルミパイプの溶接などの金属加工のコーディネートをしています。

お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

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