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ステンレスの板金加工|方法と事例について

ステンレス

2022.4.3

ステンレスとは主成分である鉄にニッケルやクロムを加えた合金です。錆びにくく硬いという特徴を持つので、機械の部品や住宅設備など日常生活の様々な場所で使用されています。ステンレスを使う際には、ステンレス板を必要な大きさに切断し、穴あけ加工や曲げ加工などを行い図面通りの形にする必要があります。

 

しかしステンレス板は錆びにくいなどの長所を持つ一方で、加工が難しい金属のひとつです。またステンレス板といっても様々な種類があり、種類ごとに特徴が異なるので加工時には種類による特徴の違いも意識しておかなければなりません。

 

そのため自分で作りたいものがあっても、材料であるステンレス板を思うように加工するのが難しい場合もあるでしょう。ステンレス板の加工は金属の知識や加工の経験に優れた加工工場を頼るのがおすすめです。

本記事ではステンレス板の種類や特徴、板金加工方法について事例とともに紹介していきます。

 

 

ステンレスの板金加工の方法と事例

 

ステンレス板の加工では様々な種類の加工を組み合わせて設計図面通りの形になるように、ステンレス板を加工していきます。図面や加工の種類によって加工の難易度は異なります。

ステンレス板の加工は個人で行うのが難しいので、質の高い加工を行いたいのであれば加工工場に依頼するのが良いでしょう。

 

ステンレスの板金加工の方法をいくつか紹介すると共に、株式会社新進の加工事例を紹介していきます。

 

 

ステンレス板金加工:切断

 

切断加工はステンレス板を図面の形の通りに切り取る加工です。

ステンレスは熱伝導率が悪いので、切断を行う際にはプレートや工具に熱がこもらならないように工夫するのが大切です。

 

ステンレス板の加工製品

▲切断加工であれば好みの形状にカットできます

 

ステンレス板の加工事例

▲他の加工と組み合わせれば複雑な形状も実現可能です

 

 

ステンレス板金加工:曲げ

 

曲げ加工はステンレス板を図面の形に曲げる加工です。曲げ加工ではプレス機械を使用した加工が一般的です。

上下に2つの金型を使用し、ステンレス板を間に挟み押し付けることで好みの形を作ります。

 

ステンレス板の加工事例

▲曲げ加工によってアールをつければ円柱状の形も作れます

 

 

ステンレス板金加工:穴あけ

 

穴あけ加工は名前の通り、ステンレスのプレートに穴を空ける加工です。ドリルを使用して穴を空けるのが一般的ですが、ステンレス板は他の金属と比較して硬い、伸びやすく弾力性がある、熱がこもりやすいなどの特徴があります。

 

そのため他の金属と同じ感覚で穴あけ加工をしてしまうと、材料や工具に熱がこもってしまい工具が摩耗してしまう恐れがあります。

ステンレス板の穴あけ加工を行うときには、金属の特徴を熟知した加工工場に依頼するのが良いでしょう。

 

ステンレス板の加工事例

▲加工工場であれば複数の穴あけや難しい穴あけも対応できます

 

 

ステンレス板金加工:鏡面

 

ステンレス板の持つ特徴のひとつには、見た目の美しさもあります。ステンレス自体は銀色で金属らしいスタイリッシュな印象を与えてくれますし、鏡面加工を行えばステンレスをピカピカにできます。

食器や台所のシンクなどで、ステンレス板の鏡面加工を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

更に鏡面加工は見た目の美しさを高めるだけでなく、ヘアーライン加工などの表面処理をしやすくするメリットもあります。

そのため機械製品の部品などでも、鏡面仕上げが行われることは多いです。

 

ステンレス板の加工事例

▲部品内部に鏡面加工を施した事例

 

 

ステンレス板の種類と特徴

 

ステンレスは鉄(Fe)を50%以上含み、クロム(Cr)10.5%以上、炭素(C)を1.2%以下含む合金です。

英語では「stainless steel」と言うように錆びにくい金属として日常生活の様々なシーンで使用されています。

 

ステンレス板には主に以下の特徴があります。

 

  • 錆びにくい
  • 硬い
  • 熱に強い
  • 衛生的
  • 様々な見た目に加工できる

 

 

このようにステンレス板は様々な長所を持っているので、食器や台所などの住宅設備、医療機器や機械製品の部品など幅広い場所で使用されています。

 

ステンレス板の普及に伴い、様々な種類のステンレス板が開発されてきました。現在では主に化学成分や金属組織による分類によって分けられています。

化学成分による分類はCr系(マルテンサイト系やフェライト系)、Cr-Ni系(オーステナイト系)などと分類可能です。

 

ステンレス板の種類によって錆びにくさや硬さなどの特徴が異なるので、使用する場所に合ったステンレス選びをする必要があります。

 

 

種類によって加工の難易度が異なる

 

先ほど解説したように、ステンレス板は種類によって錆びにくさや硬さ、値段が異なります。例えばオーステナイト系ステンレスは安価で生産量が多く、加工をしやすい特徴も持っています。

 

そのためオーステナイト系ステンレスは様々な製品に使用されています。

代表的なステンレス板の種類とそれぞれの機械的性質を紹介するので、ご参考ください。

 

種類 0.2%耐力

(N/㎟)

引張強さ

(N/㎟)

伸び

(%)

硬さ

(HV)

SUS301L 274 725 55 171
SUS304 314 618 59 170
SUS310S 314 598 49 162
SUS316 275 588 58 170
SUS430 274 519 30 154

引用:ステンレス鋼の選び方・使い方 (JIS使い方シリーズ)

 

ステンレス板の加工は一般的には難しい、扱いにくいとされていますが、株式会社新進であれば難しい加工にも対応可能です。他社では加工を断られた図面をお持ちの方、以前に個人で加工しようとして断念した経験をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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