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アルミの板金加工について|行う際の2つの注意点を解説
アルミニウム
2023.2.13
アルミ板は柔らかく加工しやすいので、ホームセンターで入手した工具でも気軽に加工できます。切断加工や曲げ加工、穴あけ加工などは誰でも十分に行えるでしょう。
ただし、アルミ板のほとんどはアルミ合金であり、添加されている金属によって強度や特徴が変わります。アルミ板加工時には、使用する部材の性質を理解して、加工条件の設定や工具の選択を行いましょう。
本記事では、アルミ板の主な加工方法や加工時の注意点を紹介します。
アルミの主な板金加工の方法
アルミ板は金属板の中でも加工がしやすく、ホームセンターなどで気軽に入手できる工具を使用しても加工可能です。
アルミ板の代表的な加工方法を3つ紹介します。
アルミ板の切断
軽く柔らかい金属であるアルミ板は簡単に切断できます。薄いアルミ板であればプラスチックカッターでもカットできるほどであり、使用される工具は主に以下の通りです。
- プラスチックカッター
- ディスクグラインダー
- 電動ジグソー
切断自体は難しくないですが、カットした断面によるケガには注意しましょう。
また、アルミ合金は種類によって強度が上がるので、部材の合金番号を確認し適した工具や加工方法を選択してください。
アルミ板の切断方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
アルミ板の曲げ加工
アルミ板を曲げること自体は簡単ですが、スプリングバックやクラックが置きやすいので加工不良に注意して作業しましょう。アルミ板の曲げ加工には、主に以下の3つの方法があります。
- ロール曲げ加工
- ベンダー曲げ加工
- プレス曲げ加工
上記の方法により様々な形状に曲げられますが、クラックの発生を防ぐためにRを大きくして加工する、加工部分を圧縮しスプリングバックを抑制するなどの工夫も必要です。
加工時だけでなく、部品や製品の設計段階で加工のしさすさも意識するのもよいでしょう。アルミ板の曲げ加工については、下記記事で詳しく解説しています。
≫アルミ板の曲げ加工の方法|折り曲げる場合の2つの注意点について
アルミ板の穴あけ加工
アルミ板の穴あけ加工も板の厚みや部材の種類によっては、電動ドリルでも作業できるほど手軽に行えます。加工時には以下の工具を使用します。
- 電動ドリル
- センターポンチ
- 金槌
作業時には、バリの発生や刃に切りくずが溶着することを防ぐため、ドリルの回転数を速くしましょう。詳しくは、下記記事をご参考ください。
アルミ板を加工する場合の注意点
アルミ板の加工を行う際には、下記のポイントにご注意ください。それぞれ解説します。
- アルミ板の種類を確認する
- アルミの性質を理解して適正な加工を行う
アルミ板の種類を確認する
アルミは、大きく分けて純アルミとアルミ合金に分けられます。
アルミ合金とは、アルミに他の金属を添加して強度を高めたもの。なお、部品や製品にはほとんどの場合、アルミ合金が使用されています。
アルミ合金は添加されている金属によって強度や特徴が大きく変わってくるので、適切な加工方法や工具を選択しなければなりません。アルミ合金の種類は、合金番号と呼ばれる四桁の数字で確認可能です。
アルミの性質を理解して適正な加工を行う
アルミは柔らかく加工しやすい一方で、以下の特徴を持つ金属です。
- 融点が低い
- 延性がある
- 靭性が低い
上記の特徴を理解しないと、板金加工に失敗する恐れがあります。例えば、アルミは融点が低いので切りくずや切粉の溶着に注意しなければなりません。
具体的なポイントは、加工方法ごとにそれぞれ記事でまとめていますので、そちらをご覧ください。
以上です。株式会社新進では、アルミの板金加工をコーディネートしていますので、次のページよりお気軽にお問い合わせください。
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