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チタンの種類|各規格(記号)と成分、それぞれの特徴について解説
チタン
2025.2.19
チタンには様々な種類があります。大きくは純チタンとチタン合金に分類できますが、純チタンでも1種や2種など、チタン合金にはα型やβ型などとても多いのです。
加えて、それぞれのチタンには特徴があります。国内にも多くのチタン製品がありますが、それらに必要な機能を検討して、適切なチタンを選んでいるわけです。
この記事では、チタンの種類とその特徴、JIS規格に掲載されている記号等をまとめました。なお、各種類の詳細は別記事でまとめていますので、そちらの記事も合わせて読むとチタンについて深い知識が身につくはずです。
チタンの各種類の特徴
チタンは軽くて強度が高く、耐腐食性や耐熱性に優れた金属です。ただ、チタンは純度や添加する他の金属によって細かく分類されており、それぞれでその特徴も異なっています。
大まかな分類としては次の2つです。
- 純チタン
- チタン合金
不純物が少なく、純度が非常に高いものを純チタンと呼んでいます。純チタンは国内で一般的に使用されているチタンで、強度と加工性のバランスが良いのが特徴です。
チタン合金はアルミやニッケル、タンタルなどの他金属を添加して作られています。チタンの元々高い耐食性や強度がさらに強化されており、航空機などの高性能な金属が必要な場所で使用されています。
ただし、製造コストが高く、加工も難しいという特徴もあるため、必要に応じて用いられるのがチタン合金です。
チタンの各種類と規格(記号)
チタンの各種類には、JIS(日本産業規格)やASTM(米国試験材料協会が定める技術的基準)などにより、規格や記号が定められています。
以下にJISによる規格・記号を各種類ごとに一覧で掲載します。
純チタンの種類
純チタンの規格・記号は次の通りです。
含有する成分により1種から4種までに分類され、すべて工業用純チタンとして扱われています。
チタン合金の種類
チタン合金の規格・記号は次の通りです。
純チタン同様に含有する成分により分類され、結晶構造の違いによってα型やβ型などのグループにも分けられます。
なお、チタン合金の各種類の特徴や機械的性質は、次の記事にまとめていますのでご覧ください。
以上です。株式会社新進では、チタンの加工を始めとして様々な金属加工のコーディネートを行なっています。
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