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アルミ板の穴あけ方法|必要な工具と加工時の2つの注意点
アルミニウム
2022.11.1
アルミ板に穴をあける際には、電動ドリルを使用します。ただ、いきなりドリルを使用してもズレてしまい失敗する恐れがあるので、最初にセンターポンチと金槌で穴あけ部分に傷をつけるのが大切です。
また、アルミの穴あけ加工では加工による熱で、切りくずと電動ドリルの刃が溶着しやすい点にもご注意ください。溶着を防ぐにはドリルの刃の回転速度を上げる、切削油を使用する、小さな径を最初にあけるなどの工夫も必要です。
本記事では、アルミ板の穴あけ方法や使用する工具、作業時の注意点を解説していきます。
アルミ板の穴あけ方法と必要な工具
アルミは金属の中でも柔らかいので、個人でも穴あけ加工を行いやすいです。加工時には以下の3つの工具を使用します。
作業手順は、下記の通りです。
- センターポンチと金槌で穴あけの場所を決める
- アルミを固定して電動ドリルで穴をあける
センターポンチは先が尖っている工具で穴あけ箇所に傷をつけることによって、電動ドリルがアルミの表面を滑りにくくなります。
電動ドリルは市販されている安いものでも加工できますが、ホームセンターで貸し出している工具を利用しても良いでしょう。
最初から穴の大きさに合う刃を使用してしまうと、刃が摩耗してしまう、加工に時間がかかるなどの恐れがあるのです。
アルミ板の穴あけ加工の2つの注意点
アルミ板の穴あけ加工を成功させるためには、これから解説する2点に注意して作業しましょう。
- ドリルの回転数は速くする
- いきなり大きく穴あけせずに小さく始める
ドリルの回転速度は速くする
アルミ板に穴をあける際は、ドリルの回転速度の設定を速くしておきましょう。アルミは融点が低いため、回転速度が遅いと、ドリルの刃にアルミの切りくずが溶着しやすくなってしまうためです。
また、回転速度が遅いとバリが出やすくなり、加工表面がガタガタになってしまう恐れもあります。
ドリルの回転速度を速めて、できるだけドリルの刃にアルミの切りくずが付かないように気をつけましょう。
厚みがある場合は切削油を使用する
アルミは柔らかいので、薄い部材であれば切削油を使用しなくても問題なく穴をあけられます
一方で厚みのある部材に穴をあける場合には、切削油を使用しましょう。
切削油の冷却で加工中の熱を冷まし、ドリルの刃と切りクズが溶着してしまうことを防ぎます。
また、切削油によって切りくずを流す効果も期待できます。
いきなり大きく穴あけせずに小さく始める
大きい径の穴をあける際には、一度であけようとするのではなく、まずは小さな穴をあけましょう。小さい穴を開けることによって、電動ドリルが加工中にぶれてしまうのを防げるからです。
また、大きい穴をあけようとすると切削面が増えてしまい、熱や切りくずの逃げ場がなくなってしまいます。
このように、アルミの穴あけ加工はいくつか注意しなければならない点もあります。
分厚いアルミ板を加工する場合や大きな穴をあけたい場合には、金属加工を専門とする工場に依頼するのも良いでしょう。
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